素材・機能性で比べるキッチンシンクの失敗しない選び方

毎日使う場所であるキッチンは使い勝手がよく、居心地のいい空間であってほしいものです。 中でも、最も使用頻度の高いシンクが機能的で使いやすいものであってほしいというのは、キッチンに立つ人たち共通の願いではないでしょうか。 そんな思いを反映してか、シンクはシステムキッチンを手がける各メーカーとも力を入れて開発を進めている分野であり、一昔前に比べてスタイリッシュで使いやすい製品がたくさん出てきます。今回はそんなキッチンシンクの特長と選び方のポイントを紹介していきます。

12535views | 2017年01月06日更新

CONTENTS
  1. 素材から見たシンクの特長
  2. シンクのお手入れ方法
  3. 注目の新技術も搭載
  4. 選ぶ時は機能性・デザイン性の両面から判断を
  5. キッチンのシンクってどのくらいの年数で取り替えるもの?
  6. シンクだけの取り換えってできるものなの?
  7. 自分でシンクを取り替える時の注意点
  8. なるべく長く使うためには?
  9. 「ディスポーザー」という最新設備もある
  10. まとめ:購入の前にじっくりと比較検討することが大事

素材から見たシンクの特長

現在販売されているキッチンシンクは、大きくはステンレス製と人工大理石製、ホーロー製の3つに分けることができ、それぞれに異なった特長を持っています。

【ステンレス製】

hogeのalt ステンレスシンク/ラクリーンシンク(リクシル)

昔からキッチンシンクとして使われてきた定番素材で、柔らかさがあるために食器類を落としても割れにくいという特長があります(表面がセラミックコーティングされているカラーステンレスは除く)。

耐熱性・耐久性・対磨耗性が高いというメリットがある一方、キズと汚れへの耐性では人工大理石に劣るとされていましたが、最近ではクリナップ社などからキズと汚れに強い新製品も出てきました。カラーは基本的に銀色です。

【人造大理石製】

スキマレスシンク(パナソニック) スキマレスシンク(パナソニック)

見た目が大理石のように美しく高級感がある一方、大理石よりも安価に手に入り加工ができるため近年選ばれている素材です。
見た目も去ることながら、天板からシンクに使えるのでつなぎ目のないキッチンが作れます。そのため汚れが隙間に入ることなくお手入れも簡単でキズもつきにくいのが魅力でもあります。

よく間違えられますが天然の大理石を粉砕し、セメントや樹脂で固めて作った半人工素材が人造大理石です。人造大理石と人工大理石の主な違いはここにあります。パナソニックトクラスなど大手でも取り扱われるようになりました。

【人工大理石製】

hogeのalt スクエアすべり台シンク(TOTO)

豊富なカラーバリエーションがそろいキッチンの扉などとのコーディネートも簡単なことから、最近人気上昇中の素材です。名前には「大理石」と入っていますが、これは大理石のような仕上がりという意味で、原材料には石ではなく熱に強い樹脂が使われています

手入れのしやすさに定評があり、ステンレスに比べると硬いので食器の保護という点では劣りますが、デザイン性の高いシンクがそろっています。

【ホーロー製】

ホーローシンク ホーローシンク

海外ではお馴染みですが日本では上記の2つに比べてあまり普及していない素材です。

ホーローとは鉄やアルミなどの金属を下地にして、その上にガラス質のうわ薬を高温で焼き付けたものです。金属とガラスの特性を併せ持っており、水や湿気、熱への耐性に優れ、スチール製のタワシなどでこすっても傷つかない耐久性があり、掃除もしやすいことで知られています。

国内ではホーロー製キッチンの取り扱い会社は少ないものの、タカラスタンダード社が高品位ホーローを使ったキッチンを多数販売しています。

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シンクのお手入れ方法

最初に説明したとおり一言にシンクといっても種類があり、それぞれ違った特徴を持っています。
正しい方法をするだけでシンクの持ちも断然違います。
どんな手入れをしたらいいのかわからないという方にステンレス、人造大理石、ホーローそれぞれの手入れ方法をご紹介します。

ステンレスのシンクのお手入れ方法

ステンレスはサビ止めの加工がされていますが、キッチン用の塩素性漂白剤や、しょうゆ、塩などの塩分や塩素が付くとサビができてしまいます。ですから、ステンレスシンクにしつこい汚れが付いたとしても直接原液の塩素系漂白剤をつけるようなことは避けなければいけません。

また、塩や醤油、味噌などの塩分が付いたまま放置した場合にもサビができてしまいます。もし付いたときにはすぐに汚れをふき取るようにしましょう。日ごろのお掃除は柔らかいスポンジを使うようにします。
研磨剤入りのクレンザーなどを使うと細かいキズがたくさん入ってしまうため、クリームクレンザーを使うか、濡れたスポンジと重層を使って磨くようにします。

磨き終わった箇所にお酢をかけてぬるま湯で拭き取るようにすると更にキレイになります。エンボス加工などが施されたステンレスシンクを磨くときは、力を入れすぎないように気を付けながら目に沿ってこするようにします。

人工大理石のシンクのお手入れ方法

人工大理石はあくまでも大理石に似せて作られた樹脂です。ですから、人工大理石シンクのお手入れは、特性をきちんと理解して行う必要があります。つまり、人工大理石はいくらキズが付きにくいとは言っても天然の大理石ほどの強さはなく、強い酸やアルカリにも弱いのです。そのことをきちんと理解したうえでお手入れしましょう。

人工大理石のお手入れの際は、キッチン用の塩素系漂白剤に気をつけましょう。原液で使っも薄めても、長時間放置すると、その部分だけが変色してシミのようになってしまいます。
ですから、塩素系漂白剤はできるだけ使わないようにします。また、研磨剤の入ったクレンザーと硬い金属製のたわしを組み合わせてこするのもNGです。人工大理石シンクをお手入れするときは台所用の中性洗剤と柔らかいスポンジの組み合わせでお手入れします。汚れが目立って来たら、ナイロンたわしに中性洗剤を含ませて軽くこすり洗いをするようにします。

いずれの場合も、洗剤分を残さないようによく水ですすぎます。排水口近くなど細かい部分のお手入れは、歯ブラシに中性洗剤をつけて磨くとキレイになります。

ホーローのシンクのお手入れ方法

ホーローは鋳物ですから、表面のコーティングを守ることが大事です。ですから、ホーローのシンクをお手入れするときは、表面のコーティングにキズをつけないように、柔らかいスポンジや布と中性洗剤で行います。

もし、黄ばみやシミが出てきても、研磨剤入りのクレンザーで磨くと表面のコーティングがざらついてしまうため、余計に汚れがしみこみやすくなってしまいます。黄ばみが目立つときには柔らかい布に歯磨き粉をつけて優しくこすったり、濡れたスポンジに重層をつけてこすったりすると、表面にキズをつけずに汚れが落ちやすくなります。

注目の新技術も搭載

最新のキッチンシンクは、素材だけでなく排水設備にも各社の工夫が凝らされています。

例えばリクシル社では、それまでの掃除しやすい排水口から発想を転換し「汚れのつきにくい排水口」をめざして開発を開始しました。水が流れる度にうず水流を発生させることで、排水口周りを自動できれいに洗浄する「くるりん排水口」を開発しました。排水部のリングをなくして汚れがたまりにくくするなどの工夫も加えられており、シンクの形も使いやすいように改良されています。

くるりん排水口(リクシル) くるりん排水口(リクシル)

また、TOTO社では長年水と向き合ってきた同社ならではの技術を生かして「水ほうき水栓」と「すべり台シンク」を開発しました。前者はシャワーヘッドの角度や穴の径を工夫することでシャワーの幅を広くし、洗いものに当たった水が横に広がることでこまめな節水を可能にしたもの、後者はシンクの底に3°の傾斜をつけることで野菜くずなどがスムーズに排水口へ流れていくようにしたもので、どちらも同社のシンクに採用されています。

水ほうき水栓とすべり台シンク(TOTO) 水ほうき水栓とすべり台シンク(TOTO)

またこのほかにも、内蔵センサーで手やモノを感知して吐水と止水を自動で行い水の出しっぱなしを防止する機能や、汚れの付きにくいゴミカゴなどを採用しているものもあり、シンクを交換することで使い勝手のよさだけでなく節水や衛生面が向上するというメリットも期待できます。

選ぶ時は機能性・デザイン性の両面から判断を

では、このようなシンクの中から自分にぴったりのものを選ぶには、何に気をつければよいのでしょうか。

シンクは単独で存在するものではなくキッチンカウンターと一緒に使うものなので、まず考慮したいのはカウンターとの相性です。素材に関しては、ワークトップ(天板)を人工大理石にするならシンクも人工大理石になりますし、ステンレスにするならステンレスにするのが一般的です。

hogeのalt 近年では違う素材の場合でも隙間がなるべく少ないものもあります。(パナソニックシンク)

また、毎日使うものだからこそデザインや色も選択の大きな要素になります。
キッチン全体を好きな色で統一したいなら、カラーリングの豊富な人工大理石のシンクがおすすめ。欧米風の雰囲気を出したいならホーローシンク、スタイリッシュにまとめたいならステンレスシンクとそれぞれに向き不向きがあるので、このような特長を押さえた上で選ぶようにするとよいでしょう。

最後にもちろん、忘れてはいけないのが機能性。掃除のしやすさや耐久性、耐熱性は素材だけではなくシンクの形や排水設備によっても変わってきます

カラーバリエーション豊富なシンク(奥までシンク/トクラス) カラーバリエーション豊富なシンク(奥までシンク/トクラス)

キッチンのシンクってどのくらいの年数で取り替えるもの?

年月が経つと悪臭がしてくることも

家の設備の中でも劣化しやすいキッチンのシンクですが、どれくらいの年数で取り替えるものなのでしょうか。一般的には、15年~20年くらいがキッチンの寿命だと言われています。しかし、キッチンのような毎日利用する場所の場合、使い方によって大きく寿命が変わってきます。

寿命をのばすポイントは、こまめに掃除をしているかどうか。シンクのような毎日洗い物をするような場所は、洗い物のついでになんとなく綺麗になったような気がしてしまいがちですが、実際はそうではありません。お風呂と同じで、水垢が溜まりやすく、そのまま放置していると、かなり頑固な汚れとして蓄積していくのです。

また、排水溝も劣化が進みやすい場所です。排水溝に鼻を近づけて臭ってみましょう。もし臭うようなら、その原因はぬめりです。排水溝の掃除は少し面倒なので、やったことがない人も多いでしょう。悪臭はどんどん増していきます。あまりに臭いがきついようなら、そのシンクはそろそろ替えどきかもしれません。

シンクだけの取り換えってできるものなの?

昔のキッチンは一筋縄ではいかない

キッチンの中で特に劣化が進みやすいのはシンクなので、シンクだけをさくっと取り替えたいと誰もが考えるでしょう。

しかし、シンクだけの取り換えができるかどうかは、キッチンのタイプに左右されます。システムキッチンは、調理台、シンク、水栓、レンジ台、コンロ、換気扇、収納棚といったパーツを組み合わせて一体成型したキッチンです。そのため、シンク部分だけの取り換えが簡単におこなえます。

しかし、古くからあるセクショナルキッチンと呼ばれる形のものは、構造上、カウンターと一体になっているため、シンクのみの工事ができないようになっています。リフォームが必要ということは、それなりに古くなった住宅なので、ほとんどの人が後者のセクショナルキッチンに当てはまるでしょう。そのため、シンクだけでなく、カウンターと一緒に取り替えるケースが多くなります。

自分でシンクを取り替える時の注意点

シンクだけの交換ができないセクショナルキッチンですが、業者に頼まなければできないシステムキッチンと違って、DIYで自ら交換することが可能です。ただ、電球の交換のように簡単に交換できるものではありません。バール、ハンマー、ノコギリなどの本格的なDIY工具が必要です。

実際にどれくらいの時間がかかるかはキッチンの構造にもよりますが、DIYに慣れている人で丸一日くらいを目安にするといいでしょう。もし自分で取り替えてみたいのであれば、新しいシンクを注文する必要があります。


シンクを発注するにあたっての注意点は3つ。

1つは蛇口の位置です。シンクの位置を決めるのが蛇口の位置で、蛇口の位置に合わせたシンクを注文しなければ、非常に使い勝手の悪いキッチンができあがってしまいます。

2つめは寸法です。ある程度の隙間ができるようにシンクの実寸法を決める必要があります。隙間を含めた寸法を有効寸法と呼びますが、有効寸法は実寸法より10ミリ程度の余裕をもたせるようにしましょう。

3つめはガス栓の位置です。ガス栓の位置はガス台の設置場所を決めます。ガス台の位置には右と左の二種類があり、どちらを注文するかに関わるのです。

なるべく長く使うためには?

毎日使うキッチンのシンクですが、どうせ使うなら長く使いたいものです。しかし、そこは水回りの宿命、長く使うにはこまめな掃除が必要です。シンクが劣化するサインには、腐敗が進む、カビが取れない、水漏れ、排水溝のぬめり・臭いなどがあります。これのサインに気をつけながら、定期的に掃除をすることが肝要です。
普段の掃除では、洗い物のついでにスポンジでシンクをこすり洗いするようにしましょう。

ここまでは普段からやっている方も多いと思いますが、重要なのは最後にから拭きをすることです。シンクでよく見られる白い汚れがあると思います。この正体は、石鹸カスと水道水のカルキ。いわゆる水アカと呼ばれるものです。から拭きをすることで、この水アカを防ぐことができるのです。もし白い汚れができてしまった場合は、クエン酸などを使ってしっかりと掃除しましょう。

見えないところもしっかりと掃除しよう

排水溝は放っておくと、すぐにカビが生えてしまう場所です。
少々面倒ですが、定期的にしっかりと手入れをするようにしましょう。コツは、ゴミ受けや排水カバーをまるごと取り出して、酸素系漂白剤につけ置きすることです。その後で、歯ブラシと綿棒を使って細かい汚れを落とします。最後にから拭きをしてあげればOKです。

このように毎日のシンクの手入れと、定期的な排水溝の掃除で、シンクは長持ちします。もしご自身のシンクがもう手遅れといえるほど劣化していたら…、そのときはキッチンのリフォームを検討するといいでしょう。

「ディスポーザー」という最新設備もある

シンクに付くサビや汚れは、三角コーナーを長時間同じ位置に置いておくことが原因になっている場合があります。生ごみには塩分や酸などが含まれているため、それが長時間同じ位置に付くからです。

ですから、キッチンで出る生ごみをどのような形で処理するかということも、シンクをキレイに長持ちさせるためには重要なポイントとなります。そのため、最新型のシンクの中には、排水口にディスポーザーを取り付けたタイプも出てきています。

調理と同時に生ごみを粉砕して排出するため、シンクに生ごみがとどまる時間がほとんどなくなります。ステンレス製だけでなく、人工大理石シンクにもディスポーザーを採用しているものが出てきていますから、検討してみてもよいでしょう。

自分に合ったキッチンを探す

まとめ:購入の前にじっくりと比較検討することが大事

キッチン周りのリフォームでよくある失敗は「一目ぼれしたものに決めたら自宅のイメージには合わなかった」というものです。最初から「絶対にこれ!」と決めてしまわずに、何社か他の製品と比較検討しながら選んだ方が、よい結果につながることが多いようです。

それぞれの素材や会社ごとの製品の特性をつかんだら、めざすキッチンの雰囲気や周りの家具とのバランス、どんな風に使いたいのかなどを一度イメージして自分にあったものを見つけてください。

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