寝室・ベッドルームの壁紙クロスの選び方

寝室は1日の終わりに疲れを癒すためのプライベート空間でもあるため、こだわりをもって作り上げたいものです。睡眠はさまざまな要因によって質が決まるといわれており、そのなかでも視覚的な効果は非常に大きいといわれています。短時間でも質の良い睡眠を作り上げるためには、寝室のインテリアや壁紙の色を工夫することで実現させることができるかもしれません。色によって心理的な影響を受けやすいのは睡眠時や睡眠の前後といわれていることからも寝室のカラーコーディネートは非常に重要であることが分かります。ここでは、安眠へと誘ってくれる寝室にピッタリのおすすめ壁紙をご紹介します。

913views | 2016年12月02日更新

CONTENTS
  1. 睡眠に良い落ち着く色合いとは
  2. 柄を加えるなら柔らかいものを
  3. 材質でも雰囲気を変えられる
  4. お気に入りの寝具を合わせて選んでも!
  5. 湿度の管理ができる壁紙が優秀
  6. リノコでリフォームされた寝室のクロス事例

睡眠に良い落ち着く色合いとは

もっとも安眠できるカラーは「青」、その逆は「紫」

「青」は睡眠促進させてくれるカラー。 「青」は睡眠促進させてくれるカラー。

まず人間が視覚的に落ち着く色合いというのはどのようなものなのでしょうか。これについては、イギリスのホテル運営会社である『トラベロッジ社』2,000件の世帯を対象に調査をしています。この調査結果によれば、もっとも安眠を誘ってくれる色は「青色」という結論にいたっています。

逆にもっとも安眠を阻害する色は「紫」であるということも同時に分かりました。この色の違いだけで青色の寝室で寝ていた人は紫の寝室で寝ていた人の睡眠時間よりも平均で約2時間も長いことが判明したのです。この結果は色が睡眠に大きな影響を与えているということを示唆しています。

一般的には、睡眠と色の関係を考えるうえでは色彩感情と色彩象徴を考えることが重要とされています。色彩感情というのは、人間が色彩から受ける心理的なイメージのことで、色によって落ち着いたり、興奮したりといった感情に影響する原理のことをいいます。

色彩感情と色彩象徴から注目される「アースカラー」

自然色のアースカラーは落ち着きを与えてくれます。 自然色のアースカラーは落ち着きを与えてくれます。

一方、色彩象徴というのは、人間が色からある特定のものを連想させる原理のことです。例えば、青色であれば海や空を連想しますし、緑であれば木や森を連想します。このように、色彩感情と色彩象徴を踏まえて考えると、人間にとって心地がよく、落ち着きを与えてくれる色は自然界に存在するアースカラーだということが分かってきます。

このアースカラーのなかでも、上の調査結果で青がもっとも安眠を誘ったのには、青には気持ちを落ち着かせる鎮静効果があるとされているためです。人それぞれ好みの色合いは違いますので、一概に青色で統一するのがおすすめとはいえませんが、少なくとも寝室の壁紙を選ぶ際にはアースカラーを中心に選ぶのがいいでしょう。

また、色の濃さもできるだけ原色から遠い色を選択し、淡い色の壁紙を心がけると眠りやすくなります。具体的にいうと、青色の場合はアイスランドブルーやスカイブルーなどを、緑色の場合にはアトモスグリーンやグラスグリーンといった色を中心に考えるといいでしょう。ひとつひとつの色をこだわったとしても、方向や場所によって色がバラバラだと落ち着くことができません。寝室は穏やかなカラーで統一というのをテーマに寝室のカラーコーディネートを考えていきましょう。

柄を加えるなら柔らかいものを

主張性が強いクロスだと落ち着かない場合も

壁紙を単色でそろえるよりも、柄を加えるとおしゃれ感を演出できます。柄の選択によってはそれだけでエレガントな印象を与えることもでき、雰囲気がガラッと変わるため柄のデザインを選ぶのは楽しいものです。しかし、寝室の壁紙や天井に対して主張の強い派手な柄物を選んでしまうと睡眠を妨げてしまう可能性があります。特に天井や足元の方向にある壁紙に対して派手な柄を使ってしまうと、睡眠時に必ず目に入ってしまい、落ち着くことができません。

そのため、寝室の壁紙や天井に対して柄を使う場合には主張が少ない落ち着いた柄物のクロスを選択するようにしましょう。落ち着いたクロスといってもさまざまなものがありますが、大きく分けて柄そのものが薄くて主張が少ないものと、柄自体は濃いけど主張は少ないものに分けられます。

柄そのものが薄い場合にはどのような柄を選んでもそれほど睡眠に影響を与えることはありませんが、色との組み合わせによっては目につく柄もありますので、そういうものは避けて選ぶようにしましょう。

しっかりとサンプルを見てから選ぶのがベスト

リノコでは無料でサンプルをご用意させていただきます。 リノコでは無料でサンプルをご用意させていただきます。

クロスを選ぶ際の注意点としては、きちんとサンプルを見てから選ぶということが言えます。例えばカタログやwebサイトでは柄やデザインはわかっても、正確な色味や光の照り返し、質感までは実際に黙視しないせず判断するのはなかなか難しいところがあります。せっかくリフォームしても思っていたイメージと違った、というケースにならないよう、多少面倒でも実際のサンプルを見て判断するようにしてください。

その際の注意点としては、より大きいサンプルで判断するということです。面積の小さなサンプルで確認してしまうと、どうしても実際の色よりも濃く見えたり、柄の与える印象が弱く見えたりしてしまいます。サンプル品を見ていいと思っても、実際に壁紙サイズに拡大すると、想像以上に薄かったということや、柄の主張が強すぎたという失敗をされる方も多いようです。このような失敗を避けるためにも、サンプル品はなるべく大きなサイズで判断させてもらうようにしましょう。

柄そのものは濃いけど主張が少ないものというのは、例えば木目調や大き目な幾何学模様などがあげられます。特に木目調はアースカラーとの相性も非常に良いため、茶色などを選択した際には自然のなかで眠っているような安心感を演出することもできます。

また、最近では壁紙にレンガの柄をあしらった北欧風のデザインも人気です。男性の間で特に人気があり、木製の家具などとの相性は抜群です。木目やレンガもそうですが、柄は自然に見えるものがいいということが分かります。昔から壁といえば人間は木目に慣れ親しんできたものです。レンガ造りの家も同様。逆に落ち着かない柄というのは人工的で、人間の手によって作り上げられたデザインであるということが分かりますね。

材質でも雰囲気を変えられる

一般的に多く用いられるビニールクロス

ビニールクロス ビニールクロス

壁紙クロスが寝室全体に与える影響は色や柄だけではありません。壁紙自体の素材によっても部屋全体の印象や雰囲気がガラリと変わってきます。一般的に多くも用いられているのは塩化ビニール樹脂などを主な素材としているビニールクロスです。

多くの家庭で用いられているということもあり、非常にバリエーションも豊かで色や柄も選びたい放題です。お手入れのしやすさも人気の理由で、汚れなどが付きにくい加工がされたものもあります。

独特の雰囲気が出せる紙クロス

紙クロス 紙クロス

このようなビニールクロスは確かに良いのですが、少し普通とは違った寝室づくりをしたいという場合や、独特の雰囲気を出したいという場合には変わった素材を使ってみるのもいいでしょう。そのなかでも人気が高いのがパルプが原料になっている紙クロスです。

ビニールクロスなどよりは圧倒的にデザインの豊富さの部分では劣りますが、それでも和紙を素材に使ったものや、ケナフなどを素材に使用した非木材紙などもあります。紙クロスが人気なのには健康や環境にやさしいというのが大きな理由のひとつです。木材を主原料として使用している紙クロスは廃棄するときにも自然に返すことができるため、環境汚染につながることもなく非常にエコ志向なクロスなのです。

柔らかい印象をあたえてくれるレーヨンや合成繊維

レーヨンクロス レーヨンクロス

また、レーヨンや合成繊維などを主原料とした織物クロスは独特の風合いを感じさせ、柔らかい印象を与えることができます。なかには綿や麻を原料としているクロスもあり、織物クロスのなかでも原料の違いを利用することで細かい雰囲気の調整をすることができます。

織物クロスに共通していえるのは温かみのあるテクスチャーです。織物でしか出すことのできない高級感や明るさ、柔らかさといった材質特有の印象はこだわりのある人にこそオススメしたい人気のクロスです。

近年で見られるようになった新しい素材

このほかにも、木質系や無機質系といったタイプも近年では見られるようになりました。コルクや石、金属などを主原料としたものまで登場してきており、色や柄と材質を組み合わせればそのデザインは無限大です。

お気に入りの寝具を合わせて選んでも!

相性の良いコーディネートで落ち着きのある空間を

壁紙は家具との相性も重要です。寝室に置いてあるインテリアを見てみて、それに合わせた壁紙を選択するようにすると非常にうまいカラーコーディネートができます。

どんなデザインや色の家具でもあうのは白を基調とした壁紙です。真っ白ではなくても、クリーム系やベージュ系など白に近いものであればどのようなインテリアにも合わせることができます。そのため、今現在寝室にある家具の色やデザインがバラバラだという場合には、このような白を基調とした壁紙を選択するのがベストでしょう。

逆に、これから寝室全体のデザインを考えるという場合には壁紙に合わせた家具を選択するといいです。壁紙をアースカラーなどで統一した場合には、家具も自然の雰囲気が漂うものを選択します。例えば木目調のものやアンティーク調のものですね。

これらの家具で寝室を統一することができれば非常に落ち着きのある寝室ができあがります。また、壁紙に白を選択し、家具も白で統一した場合にはお部屋を広く見せる効果があります。

色の相性やデザインを組み合わせて考えて選びましょう

白は膨張色ですので、本来の部屋の広さよりもより広く見せることができるのです。この場合、他の小物類をたくさんおいてしまうと統一感がなくなり落ち着かない空間になる原因になります。白で統一した寝室には小物類であっても色をあまりごちゃごちゃと使い過ぎないのがポイントです。

このように壁紙と家具は切手も切り離せない関係にあり、どちらか一方を独立させて考えることは難しいということが分かります。どのような部屋であっても、部屋全体を占めている色として大きいのは天井、壁、床、家具の4つです。これらはそれぞれ独立して考えるのではなく、お互いの色の相性やデザインの組み合わせを考えて選ぶようにしましょう。

湿度の管理ができる壁紙が優秀

通気性壁紙と吸放湿性壁紙

サンゲツ:RE-3054 サンゲツ:RE-3054

ここまではデザインや雰囲気を中心に壁紙を見てきましたが、選ぶ際には壁紙の機能も重要なポイントになります。最近では部屋の湿度管理を壁紙がしてくれる機能性壁紙というものが多数出てきています。

機能性壁紙として代表的なものには、通気性壁紙や吸放湿性壁紙などの種類があります。通気性壁紙というのはその名の通り、通気性をもった素材で作られた壁紙のことです。壁紙自体が通気性をもっていますので、室内の湿気を壁紙を通して外に逃がし、結露を防ぐことができます。

一方、吸放湿性壁紙というのは親水性高分子ポリマーなどが原料として使われている非常に高機能な新しい壁紙です。高分子ポリマーは紙おむつなどにも使われている素材で、湿気を吸収する効果をもっています。壁紙に高分子ポリマーを採用することで、室内がある一定の湿度以上になると湿気を壁紙が吸い取り結露を防ぎます。ここまでは通気性壁紙と同じですが、逆に室内が乾燥してきたときに高分子ポリマーが吸収した湿気を外に逃がす働きをしてくれるという点に大きな違いがあります。つまり、自動的に壁紙が室内の湿度を一定に保ってくれる調湿機能がもっているということですね。

このほかにも、吸放湿性壁紙にはホコリなどが付きにくいという特徴があります。これは壁紙自体が静電気を発生しにくい構造をもっているためで、ホコリのほか、汚れなども付きにくくなっています。誇りや汚れが付きにくいというのはお手入れのしやすさにもつながるため、近年は非常に人気の高い壁紙になってきています。

湿気と乾燥をサポートしてくれる珪藻土壁紙

サンゲツ:SG-5148 サンゲツ:SG-5148

また、このふたつ以外にも天然素材で作られた珪藻土壁紙というものもあります。珪藻土というのは藻類の一種である珪藻などの殻からできた堆積物です。この土を利用して作られたのが珪藻土壁紙で、日本では古くから民家に用いられてきました。

機能としては吸放湿性壁紙に似ており、湿度が高いときには湿気を吸い取ってくれ、乾燥している時期には壁紙から湿気を放ち湿度を一定に保ってくれます。梅雨の季節がある日本においてはこのような調湿機能が備わった壁紙は昔から非常に重宝されてきたようです。

伝統的な壁紙で、歴史的には古いものの、機能性は吸放湿性壁紙を上回る機能をもっています。それが珪藻土特有の消臭効果です。もともと殻の化石から作られている珪藻土には目には見えない無数の穴が開いており、この穴が空気中の嫌なにおいの原因となっている成分を吸着してくれる性質をもっています。石膏ボードとの組み合わせにより、結露の発生も抑えることができるため機能性においてここで紹介した機能性壁紙のなかでももっともすぐれているといえるでしょう。

調湿機能をもっている機能性壁紙は結露の発生を抑えることでカビを押さえることができます。壁にカビが発生すると劣化の原因にもなりますし、悪臭の原因にもなります。これを未然に防いでくれる機能性壁紙は非常にすぐれものだということが分かりますね。人間は寝る環境の湿度によっても大きく睡眠の質が変わるといわれています。この点からも、1年中一定の環境を維持することができる機能性壁紙は重要なのです。

さまざまな観点から壁紙を選ぶポイントを見てきましたが、どれも欠かすことのできない重要なポイントばかりです。実際に壁紙を選ぶ際にはひとつだけでなく、これらを総合的に判断したうえでお気に入りの壁紙を選択するようにしましょう。

リノコでリフォームされた寝室のクロス事例

壁全面のクロス貼り替えになり、アクセントクロスも使用して落ち着いた雰囲気の中に個性が光る寝室になりました。ただの白いクロスではなく、四角の模様がパターンとして入ったものを使用しています。

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以前のとは全然違った真っ白な気持ちのいいお部屋になりました。張替えるとかなり印象が変わります。使用したのはシンコールのSLP-154。表面強化で傷がつきにくいタイプです。

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濃色ブラウンのクロスは落ち着きがあるけれど、全面に使うと重くなりすぎる‥そこでこのようにアクセント使いすることで欲しい効果を得ながら雰囲気の明るい寝室になります。

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