襖(ふすま)の張り替えにかかる費用相場は?リフォーム前に知っておきたいポイント
2022年02月01日更新

襖紙にはさまざまなタイプがあります。
そのため、どの襖紙を選ぶかによって襖の張り替えの際にかかる値段にも違いが生じます。
業者に襖の張り替えを依頼するのであれば、張り替え作業にかかる費用をあらかじめ把握しておくことが大切です。
こちらでは、襖の張り替えにかかる費用などおさえておきたいポイントをご紹介します。
襖の張り替えにかかる費用の相場とは?
日本の四季に適した機能を備えている襖は、種類やサイズがさまざまです。そのため、襖の張り替えをする際にはどれくらい費用がかかるのかというおおよその相場を押さえておきましょう。
知っておこう!襖の張り替えにかかる費用相場

襖の種類はさまざまで
・本ふすま
・戸ふすま(板ふすま)
・発泡スチロールふすま
・段ボールふすま
などが挙げられ、それぞれに特徴があります。
まず、「本ふすま」は伝統的なタイプの襖であり組子のうえに紙を何重にも貼って仕上げていく点が特徴です。襖紙が古くなったり、デザインにあきたりしたとしても簡単に張り替えることができるというメリットがあります。
次に、組子のうえにベニヤ板が貼ってある襖は「戸ふすま(板ふすま)」と呼ばれるものです。
戸ふすまは丈夫であることが特徴で、和室と洋室の仕切りに使われるケースが多く見られます。
ただし、構造上本体が重く、枠を外すことができないタイプの襖です。
続いて、「発泡スチロールふすま」は芯となる素材に発泡スチロールが使われていることから、軽量であることが特徴といわれています。
加えて、「段ボールふすま」は段ボールを芯材としている襖です。
発泡スチロールふすまや段ボールふすまはどちらも量産することができるため、低コストであるというメリットがあります。
しかし、発泡スチロールふすまなどの量産できるタイプのなかには強度が弱いものも見られます。ゆえに、「目立った痛みがある」などと感じたときには襖紙の張り替えだけでなく、襖ごと交換しなければならないケースもあるのです。
本ふすまや発泡スチロールふすまなどは、一般的な住宅にも広く使われています。
普及しているこれらの襖の張り替えをする場合は、一般的には片面およそ3,000~4,000円かかるケースがほとんどです。両面張り替えるのであれば、一般的にはおよそ5,000~1万円の料金がかかるといわれています。
本体の色が茶色っぽく変色しているようなら、襖紙の交換を検討してみましょう。
高級な襖紙の張り替えをするときは
襖紙のなかには、高級なものもあります。
たとえば、「本鳥の子」や「上級織物」と呼ばれる襖紙は高級品に分類されるもので、職人の手作業によって作られています。
そのため、これらの襖紙はホームセンターなどでは販売されていません。
高級な襖紙を張り替える場合、業者に依頼すると一般的には片面でおよそ1万8,000~2万5,000円、両面ではおよそ4万~5万円の費用が必要となります。
この張り替えにかかる値段の相場を見るとわかるように、高級な襖紙を用いる場合には張り替えをするだけでもコストがかかります。
しかも、高級な襖紙は万が一張り替えを失敗してしまうと、余計なコストがかかってしまいます。
加えて、高級な襖紙を用いる場合には特に仕上がりの美しさも重視されます。
高級な襖紙は模様などもきめ細かいことから、高い技術を持った専門業者に依頼しほうがよりきれいな仕上がりとなるでしょう。
DIYで襖を張り替える前に確認しておくポイント
DIYによる張り替えを考えているのであれば、あらかじめ確認しておきたいことがいくつかあります。自宅の襖のタイプをしっかりとチェックして、スムーズに張り替え作業を行いましょう。
襖の種類によって張り替え方法は異なる
先程述べたように一般に普及している襖の種類には、本ふすま・戸ふすま(板ふすま)・発泡スチロールふすま・段ボールふすまなどがあります。一見すると、これらは同じものに見えます。
しかし、それぞれの材質や特性から
・ 張替え可能
・ 重ね張りのみ
との2つに大別できるため注意しましょう。
まず、本ふすまの場合は表面を手で触ってみると、組子があることがわかります。
そのため、アイロンタイプの襖紙を使用すると接着不良が起こり、表面に目立った浮きが発生する恐れがあります。
本ふすまの場合は、枠を外すことで何度でもきれいに張り替えができるという点が特徴です。
次に、表面を軽くたたいたときに木の音がすればそれは板襖です。
戸ふすま(板ふすま)には、シールタイプやアイロンタイプの襖紙が適しています。
戸ふすまの場合は、枠を外すことができないため襖紙を重ね張りすることになります。
張り替え前、本体にビニール襖紙や、「新紗織ふすま紙」や「麻織ふすま紙」などの糸入りタイプの襖紙などが貼られているときには新しい襖紙を貼る前にきちんと剥がしておきましょう。
さらに、表面を軽く叩いてみて鈍い音がするようなら発泡スチロール襖か段ボール襖の可能性が高いです。引手を外してみると、芯材を確認することができます。
発泡スチロールふすま・段ボールふすまの場合はシールタイプの襖紙が適しておりDIY初心者でも簡単に張り替えができる点が特徴です。
本ふすまの張り替えをする場合
まずは引き手と枠をはずして準備をしておきましょう。
次に、本体のサイズよりもおよそ1cm大きくカットした襖紙を2枚用意しておきます。
刷毛に水をつけ、襖紙を全体的に濡らします。
本体のふちにのりをつけ、両側を引っ張るようにしながら襖紙を貼っていきはみ出た襖紙はハサミで切り取っておきましょう。
襖を裏返し、もう片面も張替えを行います。
両面の張替えができて襖紙が乾いたら、枠と引き手をつけて完成です。
戸ふすまや発泡スチロールふすまなどの張り替えの場合
まずは引き手を外します。
襖紙を水で濡らし、薄くのりをつけます。
このとき、本体にものりをつけていきましょう。
襖の内側から外側に向かって襖紙を貼っていき、余った襖紙は切り取ります。
襖紙が乾いたら、引き手をつけて作業は終了です。
忘れずに確認しよう!襖紙の施工方法
襖紙には、いくつかのタイプがあります。
まず、「のりタイプ」は襖紙に刷毛でのりをつけることによって貼っていきます。
DIYでプロ並みの仕上がりを目指すなら、のりタイプを使用してみましょう。
次に、片面にアイロンをあてて熱で接着させる襖紙は「アイロンタイプ」と呼ばれています。
アイロンタイプの襖紙には、熱で溶ける接着剤が使われている点が特徴です。
アイロンタイプを使用する場合は枠を外さなくても貼ることができるため、初心者でも比較的簡単にDIYができるというメリットがあります。
さらに、「シールタイプ」の襖紙は、裏についているシールをはがすだけで簡単に張り替えができます。シールタイプの襖紙の表面はフィルム加工がされているため、汚れてしまったときでも拭き取ってきれいにすることが可能です。
これらの襖紙は、種類によってそれぞれ貼り付け方法が異なります。
加えて、作業の難易度や仕上がりも変わってくるため自宅の襖にはどのタイプの襖紙が適しているのかをしっかりと見極めるようにしましょう。
張り替えのタイミング!襖自体が傷んでいるとき
長期にわたって襖を使用していると、次第に傷みが生じてきます。
たとえば、襖が湿気や日光にあたると襖縁が変形してきます。
また、襖の上部(鴨井)や下部(敷居)などの部分も変形してくると開閉がしにくくなるのです。このような症状が起こったら、襖を自分で修理することも難しくなるでしょう。
事前に情報収集を!襖の張り替え業者を賢く選ぶポイント
家庭に普及している襖紙の張り替えには、一般的に片面でおよそ3,000~4,000円がかかります。両面の張り替えでは、一般的におよそ5,000円~1万円の料金がかかることを念頭におくことがポイントです。
値段の基準を把握しておき、業者に依頼する際の参考にしましょう。
また、襖紙の張り替え業者のなかには電話での相談はもちろんのこと、WEB上で無料の見積りを行っているところもあります。
見積り価格や業者からの回答を比較して、自分に合った業者を見つけてから、自宅の襖の張り替えを依頼することが大切です。
事前にしっかりと情報を集め、自宅の襖をきれいに張り替えましょう。
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監修者情報

いわの
半年に一度、一年に一度、一生に一度。
お客様によってリフォームされる回数や頻度は異なりますが、一生涯で考えた時に、実際に「リフォームする」という時間は、大変短い限られたものになります。
私たちリノコのコンサルタントスタッフは、その貴重なお時間の中で、お客様とそのご家庭の大切なお住まいを長く素晴らしいものに変えられるよう最大限の努力をし、リノコにしかできないサービスを日々追求しています。
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