オール電化の魅力と注意点

2016年4月から始まった「電力自由化」を機に、あらためて知っておきたいオール電化についてご紹介します。

278views | 2019年03月01日更新

CONTENTS
  1. オール電化住宅とはどんな住宅?
  2. オール電化のメリットとデメリット
  3. オール電化に変えると光熱費って実際安くなる?
  4. オール電化を賢く利用するためのポイント
  5. 生活スタイル合わせると更にお得なオール電化

オール電化住宅とはどんな住宅?

よく聞くオール電化住宅って一体…?よく聞くオール電化住宅って一体…?

「オール電化住宅」とは、その名前の通り調理、空調、照明、給湯など熱源を必要とする家の中の設備をすべて電気でまかなうようにした住宅のことです。
一般的に室内でガスや石油を使う必要がない分、火災や一酸化炭素中毒の危険性が少ないので安全、太陽光発電システムと組み合わせるなど深夜電力を上手く使うことで電気代も下がるので経済的、大規模災害の時にガスの復旧より早い復旧が見込めるなどの特徴があるとされています。
ガスと電気を熱源とした一般住宅からオール電化住宅に変える場合、「今までガスを使ってきた部分をすべて電気に置き換える」ことになります。

どんな設備が使われているの?

オール電化住宅で使われている設備はおおよそ次のようなものです。このうちIHクッキングヒーターとエコキュート(または電気温水器)は必ず使われる設備、床暖房や蓄熱ヒーターは必要に応じて使われる設備になります。

IHクッキングヒーター

パナソニックトリプルワイドIH パナソニックトリプルワイドIH

ガステーブルの代替品に当たるもので、IHと呼ばれる電磁線を使った調理器具です。 炎を使うガスと違い、電気で磁力を起こし電磁波により鍋やフライパンの底を振動させて過熱する仕組みなので本体は熱を持たず、洋服の袖へのもらい火や子どものいたずらでの引火の心配がなく、安全性が高いのが特徴です。  また見た目にもフラットで凹凸がないため、掃除もしやすくなっています。

エコキュート

ガス給湯器に替わる電気による給湯システムです。コンプレッサーで大気の熱を汲み上げて給湯に必要な熱を作り出すもので、1の投入エネルギーに対して3の熱エネルギーを作ることができるのが特徴。
屋外にヒートポンプユニットと貯湯ユニット(タンク)を設置して使います。冷媒としては地球のオゾン層破壊につながってしまうフロン系ではなく二酸化炭素(CO2)を使っているため、環境にも優しい仕様となっています。

床暖房

ぬくぬくの床暖房 ぬくぬくの床暖房

床下に熱源を入れることにより、冬でもポカポカの足元を実現できるシステムです。熱源により大きくは電気ヒーター式と温水循環式の2つのタイプがあります。
電気ヒーター式は床下に巡らせた発熱体に電気を通して放熱する仕組みで、ほかの熱源が必要ないので比較的安価に設置できるのが特徴。ただしランニングコストは割高になりがちなので、一室のみなど局所の暖房に向いています。
対して温水循環式はヒートポンプ式、エコキュート式などさまざまな種類があり、ほかの設備と組み合わせて使うのがおすすめ。
多機能型エコキュートの場合はそのまま床暖房も導入できますし、そうでない場合も給湯用のエコキュート・ヒートポンプに加えて床暖房用のヒートポンプを設置することで電気ヒーター式に比べて格安のランニングコストで床暖房を実現することができます。

蓄熱ヒーター

安い夜間の電力を使って夜の間に暖房機内に熱を蓄積し、日中にその熱を利用して部屋を温める暖房器具です。ファン有り/無し、夜間に蓄えた熱量を自動で計算して通電時間を制御するマイコンタイプ/マイコンレスタイプとさまざまな種類があるので、導入にあたってはライフスタイルにあったものを選ぶ必要があります。

オール電化のメリットとデメリット

オール電化を利用することにより利用者が受けることができるメリット

光熱費が安くなる

オール電化を導入するメリットとしてまず挙げられるのが光熱費が安くなる事です。
光熱費の大部分を占めるのは給湯と暖房です。
オール電化を導入すると電気温水器(エコキュート)でお湯を沸かす事ができます。
電気代の安い夜間にお湯を沸かすことでトータルの光熱費を安くすることが出来ます。
また、ガスと電気を別々に契約するとそれぞれに基本料金がかかりますが、オール電化にすることで基本料金を節約する事が出来ます。

ガスに比べて安全

オール電化を導入すると必然的にキッチンはIHコンロになります。
IHコンロは火を使わずに調理が出来る上、安全面に配慮した様々な機能があるためお子様や高齢者のいる家庭でも安心して使うことが出来ます。
凹凸が無く、フラットな天板であるためお手入れもラクラクです。
また、家の中にガスを引き込む事が無いのでガス漏れや一酸化炭素中毒などの事故が起きません。
そのような点から火災保険が割安になったり、住宅ローンの金利優遇が受けれたりもします。

災害時の復旧の速さ

災害時の復旧が早いこともオール電化のメリットです。
電気に頼りすぎることを不安に思う声もありますが、ライフラインの中で最も復旧が早いのが電気です。
実際に、一般財団法人住宅金融普及協会のホームページによると、1995年の阪神・淡路大震災におけるライフライン復旧までにかかった日数は電気が7日、都市ガスが84日、水道が90日。
また東日本大震災においても宮城県仙台市における市内全域のおおよその復旧日数は電気が約10日間、ガスが50日間、水道が30日間と言われています。
さらに、オール電化用給湯器のエコキュートにはお湯を貯めておくタンクがあるため災害時はその水を生活用水として利用することが出来ます。

太陽光発電との親和性が高い

オール電化住宅は太陽光発電システムととても相性の良い様式です。
昼間の電力は太陽光パネルでの発電でまかない、夜は安価な電力を利用するようにすれば電気エネルギーの約8割を削減できるとも言われています。

家と電気家と電気

オール電化のデメリット

メリットが多いオール電化住宅ですが、いくつかデメリットもあります。
導入を検討する際には自分の生活スタイルや予算などを踏まえて検討しましょう。

導入に費用がかかる

オール電化を導入するには最低限IHクッキングヒーターとエコキュートを用意する必要があります。
これらの本体価格はガスを利用した製品に比べて高くなる傾向にあります。
本体価格だけでなく配管工事、電気工事にかかる費用も上乗せされます。
光熱費の削減によってトータルではお得になるとはいえ数年~10年単位での話なので長期的な目線で導入計画を立てる必要があります。

生活スタイルによっては光熱費節約の効果が薄い

オール電化向けの電気料金プランは夜間の電気代が安く設定されています。
この時間にお湯を沸かしたりすることでオール電化住宅は光熱費を節約しているわけです。
一方で昼間の電気代は割高になっていることが多いため、その時間に電気を使うことが多いライフスタイルであれば思ったより光熱費の節約が出来ないことも考えられます。

停電時に一般家庭以上より備えが必要

電力と同時にガスや水道も止まってしまうような災害の場合は復旧が早い電力を使えるオール電化住宅は便利です。
一方で電気のみが使えなくなる停電ではガスと電気を併用している家庭であれば、調理などは可能です。
しかし、オール電化はガスの役割も電気が担っている分、停電した場合はガスも使えず被害が大きくなってしまいます。
そういった事を考えて一般家庭以上に災害に備える必要があります。
関連記事:オール電化は停電に弱い!?大規模停電時のデメリットと対策

オール電化に変えると光熱費って実際安くなる?

電気と光熱費 電気と光熱費

オール電化は電気だけの使用であるため、ガスの基本使用量を支払う必要がない分、光熱費を抑えて利用することができるというメリットがあります。 光熱費以外の費用面でも多くの魅力を持つのがオール電化です。
オール電化ならではの設備であるエコキュートは自然冷媒を利用した大気熱と、少量の電気エネルギーによって動きます。
エコキュートを使用しない、通常の電気の利用による電気消費量に比べると半分以下の消費量におさえることができます。
もちろん、先程も述べたように電気料金プランによって光熱費の削減効果が低い場合もあるのですが多くの過程ではオール電化にしたほうが光熱費は安くなるでしょう。

オール電化を賢く利用するためのポイント

ポイント1 適正な電気料金プラン選び

家庭にあったプランを選ぼう家庭にあったプランを選ぼう

オール電化住宅の電気料金は、電気料金のプランの選び方によって大きく変わってきます。
料金プランは電力会社ごとにさまざまなものが用意されていますが、ここでは東京電力の場合を例に代表的なプランの特徴と選び方を紹介します(データは2015年12月現在のもの)。
賢く利用するために、導入を検討する場合は必ずチェックしておきましょう。

従量電灯B・C

最も多くの家庭で契約されている一般的なプランで、時間帯や曜日に関係なく使用量に応じた料金を支払うというものです。契約の大きさ(アンペア)によって変わる基本料金と電力量料金からなります。 電力量料金は最初の120kWhまでが1kWhあたり19円43銭、120kWh~300kWhまでが25円91銭、それ以上が29円93銭と三段階で使えば使うほど高くなる仕組みになっており、一般住宅に比べて多くの電力を使うオール電化住宅向きとはいえません。昼間に電気を使うことが多い場合には適したプランといえるでしょう。

電化上手

エコキュートで電気料金が割安な夜のうちに1日分のお湯を沸かして貯めておく、オール電化住宅向けのプラン。1kWhあたりの電気料金は夜間(23時~翌7時)が12.16円、朝晩(17時~23時、7時~10時)が25.92円、昼間(10時~17時)が38.63円となっています。昼間は電気を使うことが少なく、家事は夜間や朝晩の時間に済ませるという場合に最も適したプランといえます。

おトクなナイト8/10

「8」はkWhあたりの電気料金が23時~翌7時 は12.16円、それ以外は31.75円。「10」は22時~翌8時まで12.41円でそれ以外は34.56円となるため、夜間料金が大きくお得になるプランです。電気を使うのはほぼ夜だけの場合、大きく電気代を下げることができます。夜型・早朝型のライフスタイルの場合にもおすすめです。
関連記事:オール電化は電気代がどれくらいかかる?効果的な節約方法もご紹介!

ポイント2 オール電化住宅の電気料金設定にあわせた生活サイクル

オール電化住宅で電気料金を抑えるには夜間の電気料金が格安になるプランを契約し、その格安の深夜電力を上手に利用することが重要になります。
具体的にやるべきは、日常で使う電力をできるだけこの時間に移すこと。
例えば「おトクなナイト8」を選んで洗濯機や食器乾燥機、浴室乾燥機、炊飯器などはタイマー活用してすべて深夜時間帯に利用する、「電化上手」を選んで掃除は朝10時までに終わらせるなどの習慣を作れば、昼間の消費電力が減り、その分だけ電気料金全体を下げることができますし、メリハリのついた生活を送ることにもつながります

ポイント3 オール電化住宅導入シミュレーションを活用

最後に、オール電化住宅の導入にかかる費用を見ておきましょう。
設備の内容により細かな違いはありますが、IHクッキングヒーターとエコキュートの本体価格+設置費用の総額はだいたい60万~70万円が目安とされています。これをオール電化住宅にすることで節約できる光熱費で元を取ることを考えてみましょう。

光熱費で回収しよう!光熱費で回収しよう!

東京電力が2012年に公表した「値上げの実施概要」に書かれた主な料金メニューの平均によると、「電化上手」プランを利用している家庭の電気料金の平均はひと月あたり1万4531円。
一方総務省統計局の家計統計調査によると、2014年の一般家庭の電気料金の平均額はひと月あたり1万1203円なので、オール電化住宅にすることにより約3300円アップした計算になります(実際はマンション・一戸建ての差などによってもばらつきがあります)。
仮に一般住宅のガス・料金をひと月あたり1万円とすればオール電化住宅にすることで家計には月々約6700円のプラスとなり、約10年間で導入費用をすべて回収できる計算になります。

生活スタイル合わせると更にお得なオール電化

子供や高齢者の留守番の機会があるという家庭の場合、火災の心配がなく安心して使用できることや、仕事などをしていることにより日中は家を空け夜間しか居ないという家庭の場合には、設備の管理と使用年数によっては10年ほどでトータル的に得をする可能性もあります。

災害時に心強いエコキュートの存在と共に、生活スタイルに合えばお得なシステムと言うことができるので、興味をお持ちの方はリフォーム業者に問い合わせてみると良いでしょう。
オール電化住宅へのリフォームをお考えでしたら是非リノコで一度お見積りをしてみてください。
見積依頼・ご相談フォーム リノコなら最大5社の見積りを簡単比較

関連ページ
無料 見積りシミュレーション 2分でかんたん!専門知識不要!料金がすぐわかる! 見積りをする
  • ショールームへ行こう!

当サイトはSSLを採用しており、送信される内容はすべて暗号化されます。
詳しい情報はセキュアシールをクリックしてご確認ください。