省エネのカギ!エコキュートを徹底解説

エコキュートという言葉は知っているけれど、何のことなのかはよく知らないという方も多いのではないでしょうか。ここでは、名前のとおりにエコな給湯器であるエコキュートについて、その仕組みから選び方までを徹底解説します。

194views | 2018年04月13日更新

CONTENTS
  1. 省エネのカギは給湯器にあり
  2. エコキュートって一体なに?
  3. 電気温水器とどうちがうの?
  4. エコキュートの種類
  5. エコキュートの選び方
  6. エコキュートに対する補助金制度
  7. まとめ

省エネのカギは給湯器にあり

エコキュートについて解説する前に、省エネを実現するうえでの給湯器選びの重要性について考えてみましょう。

家庭での省エネというと、テレビ、冷蔵庫、エアコンなどが思い浮かびます。しかし、これらの家電製品に比べて、給湯器はずっと長い時間同じ機種を使い続けることになります。メーカーが想定している給湯器の寿命は10年程度といわれていますが、実際には20年、30年と使い続けているという話も聞きます。 しかも、お湯をわかすというのは膨大なエネルギーを必要とします。

実際に、経済産業省・資源エネルギー庁「エネルギー白書2017」によると、家庭用エネルギー消費における給湯のシェアは、2015年で28.9%にもなっています。これは暖房(22.4%)と冷房(2.2%)を足した数字よりも大きいのです。 さらに、資源エネルギー庁・総合資源エネルギー調査会エネルギー基準部会によると、平成21年の家庭部門機器別エネルギー消費量のうち32.2%もの大部分が給湯(ガス温水給湯器、石油温水機器、電気温水器機、エコキュートの合計)によって占められています。これは冷暖房の20.6%を大きく上回り、電気冷蔵庫の6.8%やテレビの4.3%を圧倒する比率です。

給湯器は長く使うものですし、エネルギーの消費量が多いので、家庭での省エネを考えるときには、給湯器選びがもっとも重要になるといえます。

自分に合ったエコキュートを探す

エコキュートって一体なに?

エコキュート エコキュート

エコキュートは、正式名称を「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」といいます。エコキュートというのは関西電力の登録商標で、各社が関西電力の許諾を受けて使用している愛称なのです。

エコキュートは、2001年4月、コロナによって世界で初めて商品化されて、2002年には経済産業大臣から省エネ大賞を受賞しています。その後、順調に普及を続けており、一般社団法人日本冷凍空調工業会によると、2016年3月には累計出荷台数が500万台を突破するに至りました。また、2015年7月の経済産業省「長期エネルギー需給見通し」においては、2030年までに1400万台の普及が目標に掲げられており、エコキュートはさらに普及していくと考えられています。

エコキュートの技術的な特徴は、正式名称が示すとおりに、ヒートポンプを利用してお湯をわかすことにあります。ヒートポンプとは低温部分から高温部分に熱を移動させる技術で、冷却にも加熱にも使うことができます。実際に、家庭で使われている冷蔵庫でもヒートポンプが利用されています。 ヒートポンプを実現する方法はいくつがあるのですが、エコキュートでは次の理屈でお湯をわかしています。まず、ヒートポンプユニットのファンを回転させて、外気を内部に取り込み、その熱エネルギーを熱交換器を使って内部の二酸化炭素(冷媒)に移動させます。

次に、電気の力を使って圧縮機で冷媒を圧縮することで、冷媒の温度を約90℃まで高めます。これは圧縮鍋と同じ理屈で、冷媒を圧縮することで短時間でその温度を高めることができるのです。そして、高温になった冷媒の熱を、さきほどとは別の熱交換器によって水に移動させることで、お湯をわかします。お湯をわかした後は、冷媒を膨張させて低温に戻します。圧縮すると高温になることの逆で、冷媒を膨張させると低温になるのです。こうして低温になった冷媒は、再び外部の熱エネルギーを取り込むことになります。 以上の理屈を簡単にまとめると、空気中の熱エネルギーを集めてお湯をわかすということになります。この空気中の熱エネルギーの利用こそがエコキュートの省エネの最大の秘密といえるでしょう。

また、冷媒として、オゾン層を破壊してしまうフロンではなく、二酸化炭素を利用しているので環境にやさしいこともエコキュートの魅力です。 関西電力の試算によると、従来型ガス給湯器に比べて、エコキュートは、給湯器1台あたりの年間一次エネルギー消費量を約34.9%、給湯器1台あたりの年間CO2排出量を約35.2%も削減します。

家庭での省エネにおいては給湯器選びがもっとも重要になるのですから、エコキュートは、家庭でできる一番地球にやさしい選択肢といえるのです。

電気温水器とどうちがうの?

オール電化の家 オール電化の家

エコキュートも電気の力でお湯をわかしますから、電気を使った給湯器の一種といえます。ガスを使わずにお湯をわかせるので、オール電化住宅での給湯器は、電気給湯器かエコキュートのどちらかが選択肢になります。では、エコキュートと他の電気温水器とは何が違うのでしょうか。

まず、電気温水器は電気だけを利用してお湯をわかします。これに対して、エコキュートは、空気中の熱エネルギーと電気の両方を利用しています。同じ量のお湯を同じ温度までわかすために必要なエネルギーは同じなのですから、空気中の熱エネルギーを利用できる分、電気温水器よりもエコキュートの方が電気の使用量が少なくてすむのです。その結果、地球にやさしいだけでなく、毎月の電気料金を大きく節約することが可能になります。

具体的には、一般的な電気温水器の月額電気料金が約3000円といわれているのに対して、エコキュートの場合には約1000円といわれています。電気料金を実に3分の1まで節約することができるのです。 しかし、電気温水器よりもエコキュートの方が複雑な構造をしている分、本体価格は高くなってしまいます。長い目でみれば節約になるのですが、初期費用の高さがエコキュートの弱点といえるでしょう。 また、エコキュートはヒートポンプを利用してお湯をわかしますから、電気温水器とほぼ同サイズの貯湯タンクに加えて、エアコンの室外機のような大きさと形をしているヒートポンプユニットも設置する必要があります。電気温水器よりも広い設置スペースが必要になってしまうのです。

そのため、リフォームをきっかけに電気温水器からエコキュートに変えようとしても、ヒートポンプユニットの設置場所がないということもありえます。 オール電化住宅にする場合には、これらの要素を比べながら、電気温水器とエコキュートのどちらかを選ぶことになります。

エコキュートの種類

エコキュートは、その機能によって、大きく3種類に分けることができます。

まず、給湯専用機と呼ばれる種類です。これは言葉通りに給湯機能のみを持ちます。次が、セミオートと呼ばれる種類で、給湯機能に加えて、設定した温度のお湯を設定された量だけ送る機能がついています。最後が、フルオートと呼ばれる種類で、セミオートに自動で設定した温度に保温する機能が加わります。3種類の違いが出るのはお風呂を利用するときです。

給湯専用機は、蛇口をひねって浴槽にお湯をためて、お湯があふれる前に蛇口を締める必要があります。お風呂のお湯をためながらテレビを見ていたら、すっかり忘れてしまい気がついたらお風呂のお湯が延々とあふれ続けていたという経験がある方もいるのではないでしょうか。

そこで、セミオートになると浴槽の横からお湯が出てきて、ボタン1つで設定された温度で設定された水量までの自動お湯はりが可能です。これならお風呂からお湯があふれてしまうという事故は起こりません。さらにフルオートになると、お湯が冷めたらボタン1つで追いだきが可能になりますし、設定された温度に自動で保温することもできるようになります。夕方に子供がお風呂に入った残り湯に、夜遅くに帰ってきた親が温め直して入るということもボタン1つで可能になりますから、家族にとっては便利な機能です。

これら3つの種類は、高機能になるほど価格が高くなっていきます。また、カタログには単にオートとだけ記載されている場合には、それがセミオートを示すのかフルオートを示すのかを、きちんと確認することが必要となります。

エコキュートの選び方

エコキュートの選び方 エコキュートの選び方

エコキュートを選ぶ際には3つのポイントがあります。

1つ目のポイントは種類選びです。高機能なものは価格が高くなりますから、家族のライフスタイルに合わせて必要な機能を考える必要があります。

湯船にはつからずにシャワーだけの日が多い場合には給湯専用機でも十分でしょう。毎日湯船につかるのでお湯はりをする場合には、セミオートかフルオートが便利です。家族が同じ時間帯にお風呂に入って、毎日お風呂のお湯を流して掃除するならば、セミオートで十分に用が足ります。しかし、家族でお風呂に入る時間がバラバラだというのなら、自動保温や追いだきを考える必要が出てきます。ただし、その場合でも常にフルオートが優れているとは限りません。保温や追いだきは、熱いお湯を足すだけの場合に比べて電気料金が高くなってしまうのです。そこで、お湯が冷めてきたら熱いお湯を足して温度を調整する場合には、フルオートではなくセミオートがむしろ経済的だということになります。このように、予算とライフスタイルの兼ね合いから種類を選ぶことになります。

2つ目のポイントはタンク容量です。エコキュートでは、安く電気を使える深夜電力でお湯をわかして、それをタンクに貯めておいて、使いたいときに使うことになります。タンク容量が小さいと、使いたいときにお湯が足りなくなってしまって使えなくなるだけでなく、足りなくなったお湯を足すために、電気料金が高い時間帯にお湯をわかすことにもなってしまいます。ですから、タンク容量には余裕を持たせる必要があります。家庭用の場合、320L、370L、460L、550Lが標準的なタンク容量となります。

家族が2~3人ならば320L、3~4人ならば370L、4~5人ならば460L、5~7人ならば550Lが標準的とされていますが、これは目安にすぎず、お湯の使い方によって適切なサイズは異なってきます。また、給湯器は10年単位で使うものですから、使っている間に家族の人数が変わることもありえます。それだけでなく、夏休みや年末年始には親戚が集まって泊まっていくという場合には、家族の人数を多く見積もっておく必要があるでしょう。さらに、タンク容量が大きくなればそれだけ設置スペースが必要になりますから、設置スペースによっては小さなタンク容量しか選べないということもありえます。

3つ目のポイントとしてタンク形状の違いがあります。標準型、薄型、省スペース型、貯水タンクヒートポンプユニット一体型などがあるのですが、標準型は一番ラインナップが豊富ですし、機種によってデザインもばらばらです。ですから、設置スペースはもちろんですが、人目にふれる場所に設置するならば見た目も考えながら選ぶことができます。 予算の範囲内で、これら3つのポイントを意識しながら、どのメーカーのどのエコキュートが自宅に適しているのかを選びましょう。

エコキュートに対する補助金制度

エコキュート︰補助金 エコキュート︰補助金

さまざまな給湯器の中からエコキュートを選択する際に、一番のネックになるのが価格の高さです。これを解消するために、以前は国からの補助金制度が存在していたのですが、平成21年度をもって終了してしまいました。しかし、自治体によっては、まだ補助金が出る場合があります。

例えば、平成29年度の東京都新宿区では、新エネルギー及び省エネルギー機器等導入補助金制度として、所定の条件を満たすエコキュートを設置した場合には定額10万円の補助金が支給されています。また、平成29年度の東京都世田谷区では、太陽光発電を併用した場合には、環境配慮型住宅リノベーション推進事業補助金として最大20万円、さらに耐震改修工事も同時に行う場合には最大40万円の補助金が支給されています。

これら補助金制度を上手く利用することができれば、エコキュートの弱点である価格の高さを補うことができます。

まとめ

給湯器選びで地球にやさしい住宅を

家庭で省エネを考える際には、最もエネルギーを消費することになる温水器選びが重要になります。温水器の中で、エコキュートには初期費用の高さと設置スペースというデメリットがありますが、地球にやさしく、毎月の電気料金を安くすることができるというメリットがあります。

暮らしている自治体によっては補助金制度を利用できる場合もありますから、給湯器のリフォームを考える際には、エコキュートを選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。

自分に合ったエコキュートを探す

関連ページ
無料 見積りシミュレーション 2分でかんたん!専門知識不要!料金がすぐわかる! 見積りをする
  • ショールームへ行こう!
  • マイクロバブルトルネード

当サイトはSSLを採用しており、送信される内容はすべて暗号化されます。
詳しい情報はセキュアシールをクリックしてご確認ください。